2018年1月31日水曜日

青葉の森公園芸術文化ホール

蘇我駅からバスで10分ほど、おりると、大きな公園が広がっていました。
目的地の芸術文化ホールが見当たらないまま、公園を歩いて行くと、
枯れ木に鳥たちが巣をつくり、猫があちらこちらでのんびりと毛づくろい。
道々には彫刻が点在しています。
30年以上千葉に住んでいたのに、初めて来た青葉の森公園でした。
なんとか、ホールを見つけて、入って行きました。
1000人入るそのホールでは様々な公演が行われているということですが、
2月は、そこに能舞台が設置されるというので、
2月9日、師匠の会、聚の会のメンバーと、師匠も参加していただき、
能舞台でワークショップと琵琶のミニコンサートをするのです。
入場無料で、14時からワークショップです。
その打ち合わせのつもりが、すっかり公園の冬枯れの風景に
ほっこり、帰ってきました。
能や狂言の体験会もあります。
能舞台ですから、白足袋着用ですが、お近くの方は是非、体験にいらしてくださいね。
伝統芸能と、自然。なかなかいいですよ~。
今年はどんな年になるのかな。
一日、一日を大切に、いきたいです。

夕焼けに一月過ぎし日をたずね   三紀

2017年12月25日月曜日

クリスマス

クリスマスの日は充実しなきゃって思ってしまう、と娘が言っていました。
そうなのかあ。
私が若い頃は演劇部OB会と称して、仲間と集まり、
チューリップ型のから揚げを作り、
ワインを飲み、夜通し楽しんだものでした。
家族が出来てからは、もっぱら、手巻き寿司とケーキとプレゼント交換?
娘たちが大きくなると、小さなケーキを買ってきて、ぼそぼそ食べる。
そうこの地に越してきてまだ日も浅い頃。
出会ったばかりの友人の声が窓の下でする、もう夜も深い、クリスマスの日でした。
窓を開け2階から見ると人が、3、4・・7人ぐらいか。
「室井さん~」「え?どうしたんですか?」
「キャロリングよ」
と言って、歌いだしたのです。
「きよしこのよる」「もろびとこぞりて」
窓から身を乗り出して、聞いたその歌声は
夜のしじまに美しく、まだその地に慣れないでいた心に響いてきました。
幼い頃、お菓子をもらえるからと、クリスマスに行った教会で見た、
イエスさまの誕生のお芝居。
その歌声に、星のまたたきに誘われてゆく博士たち、馬小屋におられる
イエスさまとマリアさまをしみじみと思いだしたのです。
あ、ケーキ食べる日じゃ、なかったのかも・・。
いや、イエスさまのお誕生日だからケーキを食べてもいいか・・。
と、今年のクリスマスも小さなケーキをぼそぼそ食べています。
メリークリスマス&良いお年を!

クリスマス 夜更けの天(雨)のあたたかし。三紀




2017年11月13日月曜日

神在月

旧暦10月は神無月。
今頃は出雲に神様が集まっていらっしゃる。
出雲大社は神在祭。
昨年の春、まだ桜も蕾の頃に、松江と出雲大社に行きました。
松江では小泉八雲のお家だったところへ。
背の高い机で、目が悪かった八雲は目を机に近づけて物語を書いていたとか。
松江城のお堀のすぐそばの静かな静かなところでした。
そして、出雲大社。
八王子車人形さんたちの奉納にお伴をさせていただき、
琵琶を弾いてきたのですが、
大きな、綱。あたりを包む不思議な空気に心が引き締まりました。
そう、本番の仕込みのため前日暗くなった頃に
出雲大社に着いた時。
人の姿は全くなく、真っ暗な中に張りつめた空気、木々。
そこにおられる神様。
闇の美しさを教えられた気がしたのです。
闇があるから光がある。
日本って美しい。日本の美しいものを残したい。
語っていきたい。
もう一度自分のやるべきことに思いをはせたそんな貴重な時間でした。
桜ももう赤く色づきました。
冬はもうそこ。
1日の中区ブックフェア―、7日のギャラリーR2さんも
無事終わり、そろそろ
また新しい創作をはじめよう。

神送り 彼の地は夜店 出でたるか 三紀

11月19日 糀谷 ギャラリー結 浮舟  14時~ 16時~
11月26日 青葉台 リンデン  浮舟+α 14時
(横田桂子さんとの連・琵琶)

2017年10月12日木曜日

熊野天女座、そして花の窟神社

三重県熊野市に行ってきました。
ミュージシャンの矢吹紫帆さんと谷中鷹光さんが演奏活動をしながら、
創られた、カフェとホールがあります。波田須町の天女座です。
海が一望できるカフェ、百畳のホール。とても素敵な所です。
そこに筑前琵琶があるというので、行ってきました。
5弦の筑前琵琶で、撥もあるというのです。
弦を新しく張り替えたらどんな音がするのだろう。
そして・・張り替えてみたら、とっても素敵な音!!
嬉しかったです。
きっとお二人の音作りにお役にたってくれることでしょう。
お二人の即興演奏をお聴きしたり、紫帆さんのマジックに驚いたり、
私の琵琶を聞いてもらったり、朝陽を見、星を見、波が月に輝くのを見、
突然の雨に泡立つ海を見、
熊野古道を歩き、鬼が城の海際にそびえたつ岩に驚き、
そして、熊野市の駅に近い花の窟神社では偶然にお祭りの日に遭遇。
用事のある紫帆さんとしばし別れ、一人神社に入ると沢山の人が崖の上を眺めている。
すると縄がするすると降りてきて、はやく掴れという声に
あわてて縄を掴むと、そのまま、何処かへ向かっていく。
願いがかなわなくなるから、しっかり掴ってという後ろの方の声に
必死につかんでいくと、そのまま皆で、前の広い広い海岸へ。
高い崖の上から繋がる綱。その崖の下はイザナミノミコトのお墓です。
日本最古の神社なのです。
海岸で長い長い綱に繋がり、上を眺める私たち。
その崖の上は神様。
私たちは神さまとこうして繋がっているのだろうか、
そんなことを感じることができたお祭りでした。

風の暖かい、素朴な、熊野市。
とてもとてもいいところでした。



2017年9月8日金曜日

宇治拾遺集

9月20日、宇治拾遺集を琵琶で語ります。
宇治拾遺集は、13世紀初めに作られたといわれる、説話集です。
197話ある中から、4作選び創作しています。
女性セミナーなので、女性が中心のお話しがいいかな、と。
仏教説話も多いですが、雀報恩の事という、舌切り雀の元の形のようなお話しも。
詐欺?のようなお話し。蛇の女のお話し。奇想天外なものも多いです。
私にとっても初めての宇治拾遺集。
その宇治拾遺集が作られた少し前、平安末期に作られた
梁塵秘抄の今様の歌も入れてみました。
宇治拾遺集のお話しはとても自由な雰囲気がしますが、
やはり仏教の風を感じます。
それは平安末期に人々が歌い聞いたであろう梁塵秘抄の歌と
同じメッセージを感じたのです。

仏は常にいませども うつつならずぞあはれなる
人の音せぬ暁に ほのかに夢に見え給ふ
(梁塵秘抄)

この曲を今回作っている、石橋の下の蛇(くちなは)という作品に入れてみました。
極楽浄土へ導いてもらえるという、菩提講という法華経を学ぶお寺の法会。
そのお寺へ向かう石橋の石を踏み外した若い女、その石の下から現れた蛇が
その若い女の後を追っていくというお話しです。
怖い、けれど、面白くもあります。

写真のお寺は、横浜の南太田というところにあるお寺、常照寺です。
私の生まれた場所に近いお寺ですが、石橋の下の蛇のお話しのお寺もこのようなお寺だったのかなと、感じられるような、ふと引き込まれそうな気持ちになる、お寺。
宇治拾遺集もあっ・・と、引き込まれていくような、そんなお話し集です。




2017年8月12日土曜日

鬼の泉水

軽井沢から浅間山の麓、鬼押し出しを少し行った所の嬬恋村、鬼の泉水に、
KAFE はあります。
8月5日、そのKAFEで、琵琶の夕べ、がありました。
一部に平家物語の語りを。
そして二部はメインの宮沢賢治作 かしわばやしの夜
横田桂子さんのアコーディオン、琵琶、語り、
私の琵琶、語り。
KAFEの前の池にステージをつくり、池に浮かぶのはろうそくに灯。二部になって次第に暗くなり、周りの木々とともに、幻想的な雰囲気に。
かしわばやしの夜は、かしわの木や大王、ふくろう、赤いシャッポの絵描き、お百姓の清作とたくさんの人?たちがにぎやかに月の一夜を彩るお話しです。
大好きなお話しです。
そんなお話しを満月近い頃、たくさんの木々,
泉湧く池、の中、心から楽しんでくださったお客様に聞いて戴けて、とても嬉しかったです。
若いオーナーの山脇宇界さん、紋さんご夫妻、
お母様の晴代さん、
横田さんのご友人の方たちと、
素敵な方たちでいっぱいでした。
楽しい時間を有難うございました!
さあ、九月は琵琶で語る宇治拾遺集が二〇日にあります
浅間山のエネルギーたくさん、いただきました。
がんばります~^^。。


2017年7月2日日曜日

天ケ森ガラス絵館

天ケ森ガラス絵館、それは岩手県遠野市附馬牛町(つきもうし)というところあります。
ガラス絵作家の児玉房子さんのガラス絵が飾られているのです。

児玉さんとの出会いは2003年、京都でした。
そこで、瀬戸圭子さんとガラス絵作家の児玉房子さんに出会いました。
私はまだコンサートを始めたばかり、
情熱だけが取り柄の琵琶語りをしていた、と思います。
瀬戸さんは児玉さんの絵に惚れ込んでいて、
児玉さんの描いた、コスタリカのガラス絵の企画展をしていました。
そこに私が飛び込んだのです。
すぐに2年後、京都思文閣美術館での、ガラス絵展が決まりました。
大きな美術館です。その題は宮沢賢治の作品。
そのために私は宮沢賢治の作品を琵琶で創作することになりました。
そして、遠野の民話、オシラさまの話しも。
駆け出しの私に琵琶で創作をする道に背を押してくれたのはこの二人。
私たち三人は、お互いの存在を励みにしていました。
「あなたは自分が思っているよりもずっといいのよ」
と児玉さんはいつも言ってくれ、たくさんの演奏する機会をくれたのです。

ガラス絵館を遠野につくって2年。
児玉さんは5月に亡くなってしまいました。
先日ガラス絵館の前の広場でお別れの会があり、
琵琶を弾いてきました。
賢治のよだかの星、風の又三郎、おしらさま、祇園精舎。
風が吹き、鳥が鳴く。
誰もがそこに児玉さんがいると信じられる、そんな時間でした。

平和を願い、美しいガラス絵を描き続けた人。
質素で、清らかで笑顔を絶やさなかった人。
皆、児玉さんに励まされたと言っていました。

児玉さん、あなたが私の心に残してくれたものは
とてつもなく大きいのです。
今でも私の耳に児玉さんの声が聞こえてきます。
あなたはとてもいいのよ、がんばって。