2017年10月12日木曜日

熊野天女座、そして花の窟神社

三重県熊野市に行ってきました。
ミュージシャンの矢吹紫帆さんと谷中鷹光さんが演奏活動をしながら、
創られた、カフェとホールがあります。波田須町の天女座です。
海が一望できるカフェ、百畳のホール。とても素敵な所です。
そこに筑前琵琶があるというので、行ってきました。
5弦の筑前琵琶で、撥もあるというのです。
弦を新しく張り替えたらどんな音がするのだろう。
そして・・張り替えてみたら、とっても素敵な音!!
嬉しかったです。
きっとお二人の音作りにお役にたってくれることでしょう。
お二人の即興演奏をお聴きしたり、紫帆さんのマジックに驚いたり、
私の琵琶を聞いてもらったり、朝陽を見、星を見、波が月に輝くのを見、
突然の雨に泡立つ海を見、
熊野古道を歩き、鬼が城の海際にそびえたつ岩に驚き、
そして、熊野市の駅に近い花の窟神社では偶然にお祭りの日に遭遇。
用事のある紫帆さんとしばし別れ、一人神社に入ると沢山の人が崖の上を眺めている。
すると縄がするすると降りてきて、はやく掴れという声に
あわてて縄を掴むと、そのまま、何処かへ向かっていく。
願いがかなわなくなるから、しっかり掴ってという後ろの方の声に
必死につかんでいくと、そのまま皆で、前の広い広い海岸へ。
高い崖の上から繋がる綱。その崖の下はイザナミノミコトのお墓です。
日本最古の神社なのです。
海岸で長い長い綱に繋がり、上を眺める私たち。
その崖の上は神様。
私たちは神さまとこうして繋がっているのだろうか、
そんなことを感じることができたお祭りでした。

風の暖かい、素朴な、熊野市。
とてもとてもいいところでした。



2017年9月8日金曜日

宇治拾遺集

9月20日、宇治拾遺集を琵琶で語ります。
宇治拾遺集は、13世紀初めに作られたといわれる、説話集です。
197話ある中から、4作選び創作しています。
女性セミナーなので、女性が中心のお話しがいいかな、と。
仏教説話も多いですが、雀報恩の事という、舌切り雀の元の形のようなお話しも。
詐欺?のようなお話し。蛇の女のお話し。奇想天外なものも多いです。
私にとっても初めての宇治拾遺集。
その宇治拾遺集が作られた少し前、平安末期に作られた
梁塵秘抄の今様の歌も入れてみました。
宇治拾遺集のお話しはとても自由な雰囲気がしますが、
やはり仏教の風を感じます。
それは平安末期に人々が歌い聞いたであろう梁塵秘抄の歌と
同じメッセージを感じたのです。

仏は常にいませども うつつならずぞあはれなる
人の音せぬ暁に ほのかに夢に見え給ふ
(梁塵秘抄)

この曲を今回作っている、石橋の下の蛇(くちなは)という作品に入れてみました。
極楽浄土へ導いてもらえるという、菩提講という法華経を学ぶお寺の法会。
そのお寺へ向かう石橋の石を踏み外した若い女、その石の下から現れた蛇が
その若い女の後を追っていくというお話しです。
怖い、けれど、面白くもあります。

写真のお寺は、横浜の南太田というところにあるお寺、常照寺です。
私の生まれた場所に近いお寺ですが、石橋の下の蛇のお話しのお寺もこのようなお寺だったのかなと、感じられるような、ふと引き込まれそうな気持ちになる、お寺。
宇治拾遺集もあっ・・と、引き込まれていくような、そんなお話し集です。




2017年8月12日土曜日

鬼の泉水

軽井沢から浅間山の麓、鬼押し出しを少し行った所の嬬恋村、鬼の泉水に、
KAFE はあります。
8月5日、そのKAFEで、琵琶の夕べ、がありました。
一部に平家物語の語りを。
そして二部はメインの宮沢賢治作 かしわばやしの夜
横田桂子さんのアコーディオン、琵琶、語り、
私の琵琶、語り。
KAFEの前の池にステージをつくり、池に浮かぶのはろうそくに灯。二部になって次第に暗くなり、周りの木々とともに、幻想的な雰囲気に。
かしわばやしの夜は、かしわの木や大王、ふくろう、赤いシャッポの絵描き、お百姓の清作とたくさんの人?たちがにぎやかに月の一夜を彩るお話しです。
大好きなお話しです。
そんなお話しを満月近い頃、たくさんの木々,
泉湧く池、の中、心から楽しんでくださったお客様に聞いて戴けて、とても嬉しかったです。
若いオーナーの山脇宇界さん、紋さんご夫妻、
お母様の晴代さん、
横田さんのご友人の方たちと、
素敵な方たちでいっぱいでした。
楽しい時間を有難うございました!
さあ、九月は琵琶で語る宇治拾遺集が二〇日にあります
浅間山のエネルギーたくさん、いただきました。
がんばります~^^。。


2017年7月2日日曜日

天ケ森ガラス絵館

天ケ森ガラス絵館、それは岩手県遠野市附馬牛町(つきもうし)というところあります。
ガラス絵作家の児玉房子さんのガラス絵が飾られているのです。

児玉さんとの出会いは2003年、京都でした。
そこで、瀬戸圭子さんとガラス絵作家の児玉房子さんに出会いました。
私はまだコンサートを始めたばかり、
情熱だけが取り柄の琵琶語りをしていた、と思います。
瀬戸さんは児玉さんの絵に惚れ込んでいて、
児玉さんの描いた、コスタリカのガラス絵の企画展をしていました。
そこに私が飛び込んだのです。
すぐに2年後、京都思文閣美術館での、ガラス絵展が決まりました。
大きな美術館です。その題は宮沢賢治の作品。
そのために私は宮沢賢治の作品を琵琶で創作することになりました。
そして、遠野の民話、オシラさまの話しも。
駆け出しの私に琵琶で創作をする道に背を押してくれたのはこの二人。
私たち三人は、お互いの存在を励みにしていました。
「あなたは自分が思っているよりもずっといいのよ」
と児玉さんはいつも言ってくれ、たくさんの演奏する機会をくれたのです。

ガラス絵館を遠野につくって2年。
児玉さんは5月に亡くなってしまいました。
先日ガラス絵館の前の広場でお別れの会があり、
琵琶を弾いてきました。
賢治のよだかの星、風の又三郎、おしらさま、祇園精舎。
風が吹き、鳥が鳴く。
誰もがそこに児玉さんがいると信じられる、そんな時間でした。

平和を願い、美しいガラス絵を描き続けた人。
質素で、清らかで笑顔を絶やさなかった人。
皆、児玉さんに励まされたと言っていました。

児玉さん、あなたが私の心に残してくれたものは
とてつもなく大きいのです。
今でも私の耳に児玉さんの声が聞こえてきます。
あなたはとてもいいのよ、がんばって。



2017年6月1日木曜日

もう6月

あっというまに6月ですね

横浜の実家へ行く路の駅で、母校の生徒たちが乗ってきました。
男子校が二つ、共学が二つ、生徒たちが乗ってきます。
制服、もう衣替えをしたのかな。
でも、私たちの頃の制服とは違う。
女の子たちは、かわいいスカートに色とりどりのネクタイ。
私たちの頃、ネクタイはなかったけど、きっとおしゃれで付けているのでしょう。
母校の校風は自由自律でした。

一昨年、90周年の記念式典で、琵琶を弾きました。
本牧の丘にある母校、私たちが居たころは周りがアメリカ人のエリアだったのです。
広い敷地には芝生があり、アメリカの人の家が並び、
黄色いバスが走り・・。
入ってはいけない、のだろうに、密かなデートコース、でもありました。
私も一度だけ入ったことがあります、残念ながらデートではありませんでしたが。
関東大震災の年は校舎を間借りをし、太平洋戦争の横浜大空襲で、
ほとんどの校舎が焼けたそうです。
私たちの頃は繭に包まれたように、平和だったのです。
今もこれからも、平和でいてほしい。ずっとずっと。
繭の中で、成虫になるまでの時を過ごしてほしい。

そういえば、同級生が母校の先生をしているのでした。
元気でがんばっているんだろうなあ。

単衣手に日ながき午後や更衣  三紀

梅雨近き頃
身体に気を付けて過ごしていたいですね。




2017年5月7日日曜日

八重の藤

これは珍しい藤だそうです。
八重の藤 ブドウの房のような藤の花が30センチぐらい伸びています。
この隣には大藤がありましたが、2本とも樹齢400年ぐらいとのこと。

茨城県の笠間稲荷。
義父母のお墓参りに行った帰り道でしたが、検索したら、近くなので、
笠間稲荷へ寄ってきました。
門前町には、いなりずし、お団子、甘酒のソフトクリームと並び、
なんとも風情があります。道の奥には小高い山が見え
そこから、爽やかな風が吹いてくるような気がします。

匂う藤 藤壺の君も かくやあらん   三紀

途中、新しく出来た圏央道から牛久大仏が見えたり、
若葉の香りがいっぱいの道、心が広がっていくようでした。
そうそう、笠間は焼き物の町だったのですね。
陶芸屋さんがたくさんありました。

翌日は、横浜での仕事の前に桜木町のお不動さまへ。
お不動さまには、弁財天の池もあり、亀が30匹!ぐらいいます。
そこから、野毛、吉田町、伊勢佐木町と、みなとみらいの裏道?を歩きました。

笠間稲荷のおみくじが凶・・・
お不動さまのおみくじが大吉。
さて、どっちにころがる?





2017年4月10日月曜日

桜満開

風が吹くと、桜の花のいくつかが笑うように動きます。
もっと風が吹くと、もっと沢山の桜が笑います。

家の近くの日蓮宗のお寺は、荒行で有名な中山法華経寺と2キロほどの距離。
その2キロの距離を隔て、読経の声が聞こえたという名僧の話が残るお寺です。
桜が満開、満々開!
一緒に暮らしていた義理の父はこのお寺の枝垂桜を毎年楽しみにしていました。
96才まで一人で歩いて見に行っていました。
残念ながら今日、枝垂桜はもう葉桜になっていましたが。

家では先日娘がもらってきた小さな桜の鉢植えがやはり満開でした。
 花びらが散り五片になる桜   三紀
それは、それは、小さな花びらでした。
どこかに植えようか。

4月30日の、新作「鯉魚」岡本かの子作 は
禅寺の沙弥 昭青年と、その青年を取り巻く人々の話です。
文章は出来た、次は、曲・・。曲は出来た、次は、表現、セリフ。
次は、次は・・。
いつまでたっても完成はない。
でも、それが創作の面白さかもしれませんね。
 4月30日 原宿アコスタディオ 12時からと16時半から
 田原師匠と6人の弟子の創作琵琶琵琶弾き語り「糸遊び」
 で初演予定です。

桜花いのちいっぱい咲くからにいのちをかけて我眺めたり。 岡本かの子