2017年3月13日月曜日

ここは河原の土手。向こう側は川です。晴れていると、夕日のそばに富士山が見えます。
此の川ははぜつりのメッカで、釣り舟屋さんがぽつぽつとあります。
電車の乗って此の川を見る夕暮れ時が好き。
小さな船が、静かに浮かぶ。浮世絵のように、美しいです。
昔は、塩田や、蓮田が多いところだったようです。
随分前、ここから舟にのって、太刀魚を釣りに東京湾へ出たことがありました。
のこぎりのように長く銀色の腹を見せて、動く太刀魚。
最初で、多分最後かも。
夕方に、此の川にたどりつき、いつも歩いている川の土手を川の方から見たとき、
不思議な感覚がしました。
こちら側の世界。あちら側の世界、という感じかな。
悩んだり、あせったり、泣いたり、悔しがったり、笑ったり、喜んだり、
反対の世界から見たら、きっとそんなことがとても懐かしくて、
幸せなことなんだろう。
今年も3月11日が過ぎ、あの時、感じたように、しっかりと生きなくては。
ともう一度思います。琵琶も、創作も。
一つ一つの作品を丁寧に、創って行かなくては、と。

今は岡本かの子、第三弾、鯉魚(りぎょ)を創作中です。
初演予定は4月30日、原宿アコスタジオ 糸遊びで。

大海洋の果ての果てなる天心か地軸に川がいのちかかれる
(岡本かの子)

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